LiLz Gaugeでは円型、矩形、ナナセグ型、カウンタ型、フロート型、レベル型、ランプ型の計器にて、ヒストグラムマッチング(画像処理のアルゴリズムの一種)を有効化させることで、昼夜の画像の変化の影響を低減させることができます。
この記事ではヒストグラマッチングの設定方法や効果について解説します。
ヒストグラムマッチングを有効化する
1.円型、矩形、ナナセグ型、カウンタ型、フロート型、レベル型、ランプ型の「計器設定」画面を開きます。
※ 各計器の設定方法はこちらをご覧ください。
2.「高度な設定」で「ヒストグラムマッチングを有効化する」にチェックを入れます。
3.テスト点検をして計器を保存します。
4.ヒストグラムマッチングを有効化することで、新たに撮影された画像を計器設定時に利用した画像の色味に近づけるように画像処理を行うようになります。
※ ヒストグラムマッチングで補正した画像はLiLz Gauge上で確認することができません。
ヒストグラムマッチングを利用した改善例
フロート型計器の画像を撮影した結果、ヒストグラムマッチングOFF(デフォルトの設定)の場合は、夜間フラッシュ点灯時に測定精度が不安定でした。
ヒストグラムマッチングをONにすることにより、昼夜を通して、測定精度が安定しました。
色の変化の影響を受けやすいレベル計の計器も同様に、ヒストグラムマッチングをONにすることで夜間を通して測定が安定しました。
ヒストグラムマッチングの動作の仕組みについて
ヒストグラムマッチングは下記Stepで画像を処理することで、昼夜の不安定な測定を低減させることができます。
Step1: 計器設定で利用した画像を保存する(参照画像)
Step2: 新しく撮影された画像のカラーヒストグラム(色の分布)を計算する
Step3: 新しく撮影された画像のカラーヒストグラムを参照画像のカラーヒストグラムの色に合わせるように補正し、画像を出力する