防爆モデルLiLz Cam-Ex(型式:LC-EX10)は非防爆モデルのLiLz Camシリーズ(LC-T10を除く)とカメラモジュールが異なります。
ここでは、全モデル共通の設定アプリ「LiLz Cam App」で設定する項目について、従来の非防爆モデルLiLz Camシリーズから変更のある項目とその機能について解説します。
※非防爆モデルLiLz Camシリーズの設定項目の解説は、こちらをご確認ください。
注意事項
型式:LC-EX10
防爆等級:Ex ic IIC T6 Gc, Ex ic IIIC T85°C Dc
周囲温度範囲:-20 °C ~ +60 °C
定格:電池式、Um = 12.0V
使用条件:
i. 極端な状況下において、当該機器の容器の中に取り付けられた非金属部品は、点火能力のある
帯電を生じる可能性がある。当該機器を、導電性表面に帯電を生じさせる可能性のある外的条件を
受ける場所に据え付けないこと。
また、機器の清掃には湿った布を使用すること。
ii. 当該機器は、必ず安全場所で充電すること。
iii. 当該機器は、最大出力電圧が12.0Vで、次のいずれかを満たす電源からのみ充電すること。
・ SELVシステムまたはPELVシステム
・ 安全絶縁変圧器
・ 電池からの直接給電
前提条件
- まず初めに同梱されている「はじめにお読みください」と「取扱説明書」をよく読み、使用条件を満たしていることをご確認ください。
- LiLz Cam-Ex は、内蔵されているSIMによって仕向けが異なり、設定できる項目に違いがあります。ご利用デバイスの仕向けについては、本体裏面下部に記載されています。
※JP0(NTTドコモ)、JP1(au / ソフトバンク) - 設定には iPhone または iPad が必要です。防爆エリアで使用可能な端末をご用意ください。
- LiLz Cam App がインストールされていること。 (インストール手順はこちらでご確認ください)
- LiLz Cam-Ex と LiLz Cam App が接続されていること。(接続方法はこちらの手順でご確認ください)
LiLz Cam App 設定項目の仕様比較
設定項目 |
初期値 |
防爆モデル |
非防爆モデル |
画質(解像度) | 標準画質 |
高画質/標準画質/低画質※ |
高画質/標準画質/低画質 |
広角モード | OFF | ON/OFF | - |
フォーカス | 2m |
10cm/15cm/30cm/50cm/ |
- |
フラッシュ |
OFF |
ON/OFF |
ON/OFF |
発光条件:常時発光/自然発光 |
発光条件:常時発光/自然発光 |
||
露出補正(EV値) | 0 | EV-3.0~EV+3.0(0.5刻み) |
EV-3.0~EV+3.0(1.0刻み) |
切り抜き | OFF | ON/OFF (ONの場合は解像度を指定) |
ON/OFF (ONの場合は解像度を指定) |
AWB | OFF |
ON/OFF |
- |
フリッカーレス | OFF |
ON/OFF |
- |
スケジュール | 0回/日 | LiLz Gaugeで登録した スケジュール |
LiLz Gaugeで登録した スケジュール |
Polling Downlink | ON | ON/OFF | ON/OFF |
システム設定 (Version) |
1.2.e2.3.0 | 対応したFWバージョン | 対応したFWバージョン |
システム設定 (送信電力) |
0dBm |
0dBm/+4dBm/+8dBm |
0dBm/+4dBm/+8dBm |
システム設定 |
出荷先 |
Tokyo/US East | - |
※画質(解像度)は、高画質と標準画質のサイズに変更があります。
・LiLz Cam-Ex :高画質(2560x1920)、標準(1280x960)、低画質(640x480)
・LiLz Cam :高画質(2592x1936)、標準(1296x960)、低画質(640x480)
※システム設定(通信経路)は、日本向けであれば「Tokyo」に設定されています。
LiLz Cam App 全体
各機能の説明
1. 広角モード
広角モードは画角を広げることで、画角内に対象計器を多く収めることができる機能です。
画角が広がるため、画像内に収まる情報が増え、相対的に画質が低下する場合があります。
2. フォーカス
フォーカスはカメラから撮影対象までの焦点距離(ピント)を設定する機能です。
設定できる値は、10cm、15cm、30cm、50cm、1m、2m、無限遠 です。
実際の撮影対象の計器とカメラ間の距離に最も近い値を選択します。
3. 露出補正(EV値)
撮影時の露出をEV-3〜EV+3で変更し、画像の明るさを調整することができます。値が大きいほど明るくなります。
また、暗い時(明るさが30Lux以下)のみ異なるEV値を選択できます。フラッシュで計器が白とびしてしまったような時に本設定を使います。
LC-EX10では、設定できる値が0.5刻みとなっています。
4. AWB(オートホワイトバランス)
AWBは見た目に近い自然な色合いになるように、画像内の色を自動で調整する機能です。
領域内の輝度が一番高いピクセルをグレーとして調整します。
領域内に明るいグレーを含むように指定すると期待通りに動作しますが白飛びがあると安定しません。照明の映り込みやフラッシュなどによる白飛びが含まれないように指定します。
※未撮影の状態ではONに変更できません。一度撮影またはテスト撮影を実行してください。
※AWBをONにした状態で、画質(解像度)の設定や切り抜きの設定を変更した場合、AWBの設定はリセットされ、OFFに変更されます。
5. フリッカーレス
蛍光灯などの光源下で撮影を行うと、光源の点滅(明滅)によるちらつき(フリッカー)により、画像に露出差や色あいの差が生じることがあります。
フリッカーレスをONにすると、フリッカーによる露出や色あいへの影響が少ないタイミングで撮影することができます。
周波数はご利用の地域の電源周波数に合わせて設定してください。
※参考:中部電力ホームページ(https://www.chuden.co.jp/)
ホーム>エネルギー・原子力>エネルギーについて>電気について>電気のマメ知識>地域と周波数(URLは変更される場合があります)
※周波数混載地域でご利用の場合は、地域の電力会社にお問い合わせください。
6. システム設定(Version)
LC-EX10に対応したファームウェアバージョンが表示されます。
アップデート方法についてはこちらをご確認ください。
7. システム設定(通信経路)
LC-EX10-JP1(au / ソフトバンク)の場合は、通信経路の変更が可能です。
海外でご利用になる際に、利用される地域によっては変更すると通信時間が短縮できる場合があります。日本向けのデバイスは予め「Tokyo」に設定されているため、変更不要です。
※通信経路を変更後、LiLzサポートチームがSIMの通信先を設定するまで、カメラはデータを送信できません(緑点滅状態)。変更を実施後、support@lilz.zendesk.com までご連絡ください。