撮影された画像から異常検知の設定を行い、異常検知AIモデルを作成します。
異常検知AIモデルが作成されると、次回の撮影画像よりAIの読み取り結果が確認できます。
前提
・LiLz Guardのプラン契約が必要です。プランを変更いただければ既存のLiLz Camで利用可能です。
・4枚以上の正常画像が必要です。枚数が不足している場合は、画像が集まるまでお待ちください。
・異常検知AIモデルはカメラ1台に付き、最大2つまで作成可能です。
設定方法
1. 点検タイプを選択する
設定したいカメラを選択し、「点検対象を追加」ボタンより「点検タイプの選択」画面を開きます。
「異常検知」を選択し、「次へ」ボタンを押下します。
※非活性となっている場合は、プラン未契約または撮影枚数が不足しているため選択できません。
2. 異常検知の設定
点検対象の名前と検出範囲、アラート設定(任意)を指定し、「次へ」を押下します。
検出範囲で「範囲を指定」を選択した場合は、検出範囲を点で囲って指定します。
●(始点)を再度クリックすると確定し、検出範囲が水色で表示されます。
3. AIモデルの作成
表示された撮影画像から正常画像を 最低4枚 選択します(最大32枚まで選択可能)。
虫眼鏡アイコンクリックで拡大画像が表示され、細部の確認ができます。
照明のON/OFF、人や物の有無、扉の開閉など、正常画像の様々な状況を登録すると精度が向上します。「保存」を押下すると、異常検知AIモデルの作成が開始されます。
4. 作成完了
AIモデルの作成が完了すると、組織管理者及び管理ユニットに所属するメンバーのメールアドレスに通知されます。
◆メールサンプル
・Subject: [Notice] LiLz Guard - AIモデル { 設定した名前 } が作成されました
・From: LiLz<no-reply@lilz.jp>
これで異常検知の設定が完了しました。
次回の撮影より、作成したAIモデルでの読み取り結果が確認できます。
異常検知結果の確認
読み取り結果は、設定した点検画像にヒートマップ画像を重ねて表示され、Anomaly Score(異常度)を 0 ~ 100 %の値で算出。閾値に基づき「正常」 or 「異常」を判定します。
画像クリックで拡大画像を表示し、きめ細かい点検が可能です。
検出感度の調整
「検出感度の調整」からAIモデルの検出感度(Anomaly Scoreの閾値)の設定が可能です。
閾値のデフォルト値は 50 となっています。画面中央に過去30回分の Anomaly Score のグラフと選択したAnomaly Score の日時での点検画像、異常ヒートマップ画像、異常ヒートマップ重ね合わせ画像、異常マスク画像が表示されます。
Anomaly Score の閾値を調整することで擬陽性を減らす、あるいは異常の検出感度を上げることが可能です。
閾値を変更して、過去の Anomaly Score のシミュレートができます。
データ範囲の矢印で表示する撮影範囲(30回分)を変更することができます。
また、グラフ内の特定の撮影日時の Anomaly Score を選択するとシミュレーション結果と画像が切り替わります。
高度な設定のパーセンタイルでは、Anomaly Score のパーセンタイル値の設定ができます。
画像の Anomaly Score として表示されている値は、撮影画像(範囲指定している場合はそのエリア内)の各ピクセルが持つ Anomaly Score のパーセンタイル値です(※デフォルト:100(100%に位置する値))。
設定されたパーセンタイルの値に基づき、画像全体の Anomaly Score を再計算します。
0から100 (%) の範囲で小数第2位まで設定可能です。
95に設定した場合は、対象エリア内の異常度の値を小さい順にならべて95%に位置する値をAnomaly Score として表示します。計測エリア内の95.01から100の異常度を外れ値として扱いたい際に有効です。
再学習
「再学習」から対象の異常検知で利用するAIモデルをリニューアルすることができます。
画像は未選択の状態です。新たに画像を選択してください。
「保存」をクリックすると新しいAIモデルの作成が開始します。
新しいモデル作成中はこれまでのAIモデルで検知します。
作成が完了するとメール通知し、利用するAIモデルの情報が更新されます。
設定
AIモデルの作成時または設定からアラートメールの設定が可能です。
推定値及び確定値でアラートを通知するか設定できます。アラートメールはカメラが登録されている管理ユニットのメンバー全員に通知されます。
※推定値:AIによる推定値、確定値:ユーザーが画像の目視確認を行い確定した値
◆アラートメールのサンプル
※LiLz Guardのアラートメールの件名には、すべて[Warning]が付きます。
今後は、学習履歴の確認機能等、順次できるようになります。