サーモグラフィタイプ「LC-T10」は、測定対象物に合わせて放射率を設定することができます。本記事では、放射率の設定手順と、設定時に知っておきたいポイントをご案内します。 なお、LC-T10 の放射率はデフォルトで100%(1.00)に設定されています。多くの測定対象では適切な値に調整いただくことで、より正確な温度測定が可能になります。
※本機能は LiLzCloud で先行リリースしている機能のため、アプリ未対応となります。アプリとカメラを接続すると放射率がリセットされます。その際は再度 LiLz Cloud で設定を行ってください。
放射率とは?
放射率とは、物体が赤外線をどれだけ放射しやすいかを示す値で、0〜1(0%〜100%)の範囲で表されます。
同じ温度の物体であっても、材質や表面状態によって放射する赤外線の量は異なるため、サーモグラフィで正確な温度を測定するには、測定対象に適した放射率を設定することが重要です。
例えば、同じ物体でも表面が粗い場合は放射率が高くなり、光沢のある場合は放射率が低くなる傾向があります。
放射率の設定が実際の対象物と大きく異なると、測定温度に誤差が生じますのでご注意ください。
測定対象ごとの放射率の目安
| 測定対象 | 放射率の目安(%) |
|---|---|
| 人の肌 | 98 |
| 木材 | 90〜95 |
| コンクリート | 94 |
| 黒テープ | 95 |
| ゴム | 95 |
| プラスチック | 90 |
| 鉄 | 80〜95 |
| 光沢アルミ | 5〜10 |
| 光沢ステンレス | 10〜30 |
※上記は一般的な目安です。実際の測定対象の状態(表面の酸化、塗装、温度など)によって変動するため、正確な測定が必要な場合は、対象物に応じた値を個別にご確認ください。
※より詳細な放射率データについては、各サーモグラフィメーカーが公開している放射率表や、計測関連の技術資料をご参照ください。
放射率の設定方法
※本機能はLiLz Cam のファームウェアバージョンが 0.1.f1.3.7 以上の場合に利用できます。
ファームウェアの更新方法はこちらのFAQをご覧ください。
1.[デバイスの設定を変更]をクリックします。
2.対象物に合わせて[放射率(%)]を変更し[次へ]をクリックします。
3.[実行する]をクリックします。
※デバイスの設定変更は次回スケジュールの撮影時に反映し、変更後の内容で2回目の撮影が行われます。